国会図書館の新システムで技術文献を探す

今月から新システムになって司書の方も不慣れなのは致し方ない。
だが、すさまじく使いにくいぞ、おい。

旧バージョンにはあった、書誌事項(巻号・ページ・発行年)を入力する欄が無くなったんである。
しかも、データベースに登録されていないキーワードや書誌事項が多い。文献タイトルもデータベースされていないようであり、検索に引っかからない。これではとても困る。

新バージョンを用いて、技術文献を検索する手順を記す。
1)登録利用者カードを置く
2)IDを確認してパスワード入力
3)インターネットからアクセスしたときと同じシステムNDL-OPACが立ち上がる
    IEとFirefoxから選べるのはうれしい。
4)「資料を検索して申し込む」をクリック
5)画面が変わる(「簡易検索」になっている)ので、「詳細検索」タブをクリック
6)詳細検索画面において、「タイトル」に雑誌名を入力。「資料種別」は雑誌のみオン。あとはいじるな!すべて全解除し、雑誌のみを選択する!←これ大事
7)ユニークな雑誌名であれば唯一ヒットする。
   そうでなければ泣きながら絞り込む・・・データベースが不完全なのに、どうやって?
   4/15追記:恐ろしいことに、雑誌の正式名称と略称とを区別している。正式名称では館内の所蔵雑誌が、略称では電子ファイル化されたものがヒットする。問い合わせたところ、これが仕様だそうだ・・・。誰かなんとか言ってやってくれ。
8)うまくヒットしたとして、その雑誌名をクリックすると「書誌情報」画面になる。そこで「所蔵場所ごと」を関西館とか指定する
9)ようやく雑誌の巻号などの一覧表が出る。該当する行の「閲覧/貸出/閲覧予約」をクリック。
  「一覧に表示されない資料を所蔵しています」って場合も多いのでそこをクリック。 
10)やっとこさ申し込み画面。 
   「一覧に表示されない資料を所蔵しています」の場合は、「必要に応じて以下の追加情報をご入力ください」と出るので、そこに巻号・ページ・発行年を書き込む。ってあんたバカか!最初からそうしてくれよ。
11)申し込み実行で書架からやってくるのを待つ。こんな具合にブログでもカキコしながら。
12)ついでにこのNDL-OPACから、複写申込み紙の印刷ができる。出力し、近くのプリンターにカードを入れるだけである。
  またpdfなど電子ファイルを閲覧しているとき、pdfを印刷できる。印刷物はカウンターで受け取る(有料)。
13)カードを外すと、いったん席をはずす(ロック)か終了(再起動)の選択となる。

検索において書誌事項(巻号・ページ・発行年)を入力する欄が無いということは、とても不便である。大学の電子図書館が充実してんだから、科学技術文献を調べたいそういう人は国会図書館を使うな、ということであろうか?
しかし、庵主のような非常勤はいつまでも学校に居られるわけではない。また旧帝大でもなければpdfを落とせる雑誌と発行年にも制限があるので、入手しにくい一次文献、年代もののや、あまりポピュラーではない専門誌に掲載された文献の提供は国立国会図書館に期待する。
あるいは、米国あたりが我が国の科学技術の発展を妨害すべく、所轄官庁に手を回して、自由な技術調査ができないように仕組んだのであろうか。
書誌事項で検索できないのはまったく不可解というほかない。

良い点もある。

第1に、旧バージョンでは館内LANであったが、新バージョンではインターネットと統合された。自宅からインターネット経由で検索するのと同じアルゴリズム操作で、館内で作業できる。このシステムでは検索、閲覧申込み、複写申込みが統合化されている。

第2に、そのときに用いるブラウザに、IEのほかにFirefoxを選択できる。M$社一社の脆弱なIEに頼るのは、しかも税金を投入して海外の営利企業の製品に依存するというのは、危険かつ国資の浪費である。Firefoxならばそのリスクを分散できる。これは良い選択である。

第3に、外部のネットに接続できるシステムは便利、というよりも、画期的と言うべきだろう。iCloudのように、公的リソースと個人のリソースをリアルタイムに結合させて、より優れた技術を価値をより早く生み出すparadigm shiftが始まりつつある。学術、産業、文化等、多方面での発展が気体期待できる。現在は掲示板へのカキコや電子メールが禁止されており中途半端であることは否めないが、クラウド環境の利用は止められない時流であり、本システムの基本設計は時宜にかなっている。この点のみは大いに評価したい。
実際に、この記事は館内からカキコ。ブログへの書き込みは禁止事項にはなかったし、研究要素を含むし。

— posted by bemybaby at 03:32 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [1]

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