Since 1998, Revised 2010 May

謹啓

庵主のbemybabyは、実験が好きな化学屋である。遊び場を求め、「未だに」あちこちうろついておる。
しかるに、最高の遊びは学にある。本ブログには学問の4段階「博学・篤志・切問・近思 」のうち主として「近思」の場にしたいと考えている。
近思
よって心に得るところを書き留めるためにこのブログを設けた。言葉にするだけでもたいへんなのだが、言葉だけでは時間と空間とともに減衰してしまい、その言霊も散逸してしまう。やはり文章に記録して残す必要を強く感じる。

願わくば、たわぶれの駄文拙文のなかから後代の評価に耐える言の葉の、一片なりとも残らんことを。


最近の庵主胸像画
庵主謹言
遊びをせんとや生れけむ
戯れせんとや生れけん
遊ぶ子供の声きけば
我が身さえこそ動がるれ

梁塵秘抄 巻第二 四句神歌 雑

スタートアップの資金調達

スタートアップの資金調達。アベノミクスで活性化はしているようだ。

数年前から日本でもよく開催されるのがピッチイベント。
How to deliver a compelling elevator pitch
How to deliver a compelling elevator pitch by Emma Jones














ピッチとは「elevator pitch」の略で、図のようにエレベータでちょっと相乗りする間に商談をまとめるLink こと。シリコンバレーに起源があるらしいが、よくは知らないし興味も無い。
日本でも古くよりタニマチの目利き、今でも学会発表での一本釣りがあるので、そう珍しいもんじゃない。つまり「名刺の裏に三行で書け」。ピッチと呼べば、上長や役所のハンコが貰えそうではあるけど。

スタートアップがどうやってお金を稼いでリッチになるか、インフォグラフィックデザイナーAnna Vitalさんの記事How to Make Money the Start Up WayLink とinfographicが簡潔でわかりやすい。
make money
How to Make Money by Anna Vital


























資金の流れは同じAnna VitalさんのHow Funding Works – Splitting The Equity Pie With InvestorsLink にまとめられているが、やや複雑。

取っつきにくいインフォグラフィックを日本語バージョンにして、さらに解説を加えて下さった方がおられる。
スタートアップの資金調達をまとめたインフォグラフィックが素晴らしいLink

KORY氏スタートアップの資金調達をまとめたインフォグラフィックが素晴らしい
KORY氏スタートアップの資金調達をまとめたインフォグラフィックが素晴らしい


— posted by bemybaby at 07:31 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

お札に使われる偽造防止技術(化学と工業2015年12月号)

化学と工業2015年12月号の記事から、お札に使われる偽造防止技術のメモ。

○お札の偽造防止技術 国立印刷局
・セキュリティデザイン(彩文)
1)透かしてわかる
・透かし(透き入れ)
2)触ってわかる
・深凹板印刷
3)傾けてわかる
・ホログラム
・パールインキ(粒子の異方性配向)による潜像
4)道具でわかる
・マイクロ文字
・Eu、Tbなど希土類系発光インキ

○カードの偽造防止技術 大日本印刷
1)目で見てわかる
・パールインキ
・エンボスホログラム
・リップマンホログラム(大日本印刷門外不出)→医薬品にも
・応力発光インキ→中国に漏洩の恐れあり?
2)道具でわかる
・マイクロ文字
3)コピー牽制・防止
4)分析機器でわかる
・DNAインキ→2015年採用実績なし

○その他
・希土類錯体の偏光発光

・国立印刷局
・大日本印刷情報ソリューション部
・大日本印刷・理研・タグシクスバイオ
・産総研エレクトロ二クス・製造領域 徐超男総括研究主幹
・青学理工 長谷川美貴教授

山田久美, 「OVERVIEW 高性能なデジタル機器にも対抗. 進化し続けるお札の偽造防止技術」, 化学と工業2015年12月号, pp1083-1087, 2015.

— posted by bemybaby at 12:27 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

公文書の偽造防止技術を破ってみるww

公文書の偽造防止技術を破ってみるww 良い子はまねしないでね。

偽造被害は日米欧合計で年間3000億円に達する。そうなると偽造防止技術を何とかしようとみんな思うわけで、庵主も独自の anti-counterfeiting technology 「ステルスナノビーコンLink 」を考案している。ここでは従来の偽造防止技術を学んでみる。

汎用性のある偽造防止印刷技術に特殊インクがある。ステルスナノビーコンほど低コスト・高セキュリティではないが、バランスが良く既に多用されている。

原理はおそらくは
・特定波長の光を吸収するか発光するインク
・屈折率ないしは反射率(同じことだが)が基材と著しく異なる顔料
くらいだろう。これら特殊インク、特殊顔料をあるパターンで印刷しておけば、コピー機、スキャナーにかけたときに潜像がくっきり現れる。

Fig.01は公文書をスキャナーで取り込んだ画像。くっきりと複写の文字が現れている。Fig.02はコピー機メーカーが出しているiOSのアプリで取り込んだ画像。見やすいようにコントラスト調整したが、うっすらと潜像が現れている。
コピー機で明瞭にでる潜像が、iOS機だとやや不明瞭になるのは、光量の大小によると思われた。たしかにiOS機で撮像するさいにフラッシュのありなしではフラッシュありの場合がより潜像が明瞭に観察された。

この原理なら破るのは難しくない。光の吸収・発光が起きないように波長をカットし、屈折率の差を弱めるフィルターを被写体に被せれば良い。すると吸収・発光・反射が生じにくくなるので、潜像が出現しないはずだ。

手持ちの器材で試したのがFig.03。潜像は現れなかった。画像をフォトショで加工すれば、完全な複製に近づくと期待される。このように「目に見える」偽造防止技術は破られるのだ。
偽造防止印刷された公文書を偽造してみた
偽造防止印刷された公文書を偽造してみたw
:


まあ、公文書に使われる偽造防止印刷技術の目的は、あくまでも複製の濫用防止である。つまり、複製の不正使用の抑止には、あえて目に見えたほうが効果的。この点、商品の偽造・複製の防止とはカテゴリーが異なる。

ただし命を預かる医薬品や、イメージを尊重するブランド品では偽造被害はしゃれにならない。そしてこのカテゴリーの商品が偽造品製造者に狙い撃ちされている。しかしながら従来の偽造防止技術は目視・顕微鏡で見える技術がほとんどであった。目で確認する対策はすぐにリバースエンジニアリングされ、その原理が見抜かれてしまう。原理が判明すれば上述のように複製するのは容易である。

目で見えない・原理がわかっても暗号鍵が多元的、という決定的に模倣を不可能にするステルスナノビーコンLink のように、強力なソリューションが求められるのである。


— posted by bemybaby at 07:14 pm   commentComment [3]  pingTrackBack [0]

安倍首相が内閣府が日本再興戦略のベンチャー支援に

NEDOのスタートアップイノベータに申請し、400余件の応募中一次審査通過76件には残ったものの、最終審査通過の15件には届かなかった。

10月30日、日本総研の研究者の話を聴いてきた。国の中央に直結している方だけあって、なかなかエキサイティングだったので考えをつらつらまとめておく。

安倍首相自身が起業化事業化に熱心で、内閣府が先頭に立って日本の技術を世界にと日本再興戦略のベンチャー支援を進めているのだと。来年はいよいよ本腰の施策が出てくるらしい。今までのように省庁ガー役人ガーwと斜めに見ていると進歩を見誤る。

さて庵主は小渕首相時代の創業支援施策から斜めに見てきたが、今はシリコンバレーモデルが流行のようだ。ちょっと気になるのは、なかなか「日本型」が出てこないこと。実は、当方にとっては、自民が下野したあとの敗因分析のひとつ、西田昌司氏の提言「showyou第60号( 09/10/1)がしっくりと来るのである。
http://www.archilys.com/blog/index.php?UID=1362054832Link

我が事を省みればリストラのあと就職先がなく、致し方なく個人ビジネスを始めたのが実体なのだが、人からはベンチャーと呼ばれるときもある。そう呼ばれてお金になるなら「はい、左様でございます」と応えるが、内心は違和感がある。
日本のサイエンティストが世界と戦うのはハードルが高いが、エンジニアはトップクラスである。種子島をあっという間に国産化し、戦争のモデルを変えた職人の居る国である。世界に負けない技術屋、枯れた技術の集積で世の中にないモノを提供したい。そういう技術屋の熱意を具現化する日本型があるはずなのだ。

じゃあ何で今までうまく行かなかったのかという疑問が当然生じる。だけどそれはモデルのせいではないでしょうと思う。

以前にも三の矢「成長戦略」を待つと題して考察してみた。
http://www.archilys.com/blog/index.php?UID=1367668959Link
池田信夫氏の「「イノベーションの本質は技術ではなく、このビジネスモデルにある」は常に唱えておくべき名言と確かに思う。だが、実体験は「技術革新だろうがビジネスモデルの変革だろうが関係はない。一定規模の売上げが安定して計上できてようやく制度や投資の恩恵に与れる」と強く感じさせる。
つまり、今の日本にイノベーションはないということだ。
なのに世界に誇れるエンジニアがリストラされるほどごちゃごちゃ居るのか?

庵主は、制度や社会ー企業の内部も含んでーの閉塞感、冒険しがたい空気が問題だと考える。我々に合った「日本型」は、試行錯誤の結果に生まれるものだ。だから、試行錯誤と失敗を許す社会や企業文化が必要だ。そもそも国の行う起業支援の施策においてさえ、試行錯誤を繰り返しているではないか?(←褒め言葉w)

本来政治家や官僚が優秀なアタマを使ってやっていただくのは、外部モデルの輸入ではない(それ自体はビジネスとして理解できる)。本当に必要とされるのは、何度でも失敗できる社会を作りあげること、フェイルセーフの充実ではないのか。

— posted by bemybaby at 12:18 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

拡張現実

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iMacから飛び立つ零式艦上戦闘機二一型
iMacから飛び立つ零式艦上戦闘機二一型
発艦準備よーし
発艦準備よーし

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 画像で人の顔を認証する技術開発に感動したのはつい最近だったような記憶があるが、現実は予想を越えて進化している。映画「永遠の0」のBR特典Link で、永遠の0ARアプリを入れたスマホなどのカメラにかざすと零式艦上戦闘機が飛行したり、空母赤城が洋上を航海するコンテンツを楽しめる。ARと呼ぶのだそうだ。

 拡張現実(かくちょうげんじつ、英: Augmented Reality、AR)とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。
 拡張現実はバーチャルリアリティ(VR)の変種。バーチャルリアリティが人工的に構築された現実感と現実を差し替えるのに対し、拡張現実は現実の一部を改変する技術である。
 よく行われている手法に、ARToolKitなどの画像認識ルーチンを利用して、2次元コードパターンや静止画など(「ARマーカー」などと呼ばれる)をデジタルカメラで撮影すると、それをマーカーとして映像にマッチムーブした3DCGアニメーションがリアルタイムで合成表示されたり、静止画に合ったコンテンツが表示される・・・
 http://ja.wikipedia.org/wiki/Link 拡張現実

ARToolKitはARの研究のために開発されたソフトウェアライブラリであり、 奈良先端科学技術大学院大学の加藤博一教授によって開発され、ワシントン大学のHuman Interface Technology Laboratory (HIT Lab) によってサポートされている。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/ARToolKitLink

どうやら、ARマーカーという、あるパターンの静止画でこの拡張現実が呼び出せるらしい。そこで遊んでみる。

404 File Not Found

404 File Not Found

404 File Not Found

404 File Not Found


画像のどの要素がマーカーとなっているのか、誰か夏休みの宿題で解明して欲しいものである。

404 File Not Found


— posted by bemybaby at 07:37 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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